入間つばさ会 入間基地研修を実施
— 航空自衛隊の歴史と現状を学び、交流を深める —
令和7年9月30日
入間つばさ会(会長・武藤繁樹)は9月 30 日、「航空自衛隊の歴史と今を学ぶ」と題し、航空自衛隊入間基地にて研修を実施しました。本研修は、コロナ禍以降停滞していた基地内事業の再開を図るとともに、会員と隊員との交流を促進し、防衛の現場に対する理解を深めることを目的としたものです。

当日は、入間つばさ会会員および(公社)自衛隊家族会・同隊友会の皆さまを含む40 人が参加。正門および稲荷山門での受付後、修武台記念館に集合し、萩原副会長の挨拶、早坂事務局長による基地司令紹介に続いて、基地司令・杉山公俊空将補による講話「〜航空宇宙自衛隊に向けて〜 中部航空警戒団/入間基地の取組み」が行われました。
講話では、「防衛環境の変化に即応する部隊の使命」と題し、「航空自衛隊の現状」「宇宙作戦隊について」「能登半島地震」「入間基地の取り組み」などについて、具体的かつ熱意ある説明がなされました。特に杉山基地司令は、前職が宇宙作戦群司令であったことから、宇宙領域に関する話題は具体的かつ広範にわたり、分かりやすくご説明いただきました。講話後には8人もの参加者から質問が寄せられ、関心の高さがうかがえました。ある会員からは「航空宇宙自衛隊にしなければならない理由と意義がよく分かった」との感想がありました。

また、「能登半島地震」に関する話では、正月で、しかも元旦当日にもかかわらず、所在隊員わずか 40 人の中で千人の被災者を受け入れ、さらに市内に災害派遣として 40 人の半数の 20 人を派遣し、救助活動に尽力した様子が紹介されました。杉山基地司令は、この 40 人の隊員を「輪島フォーティ」と呼び、その活躍を高く称賛されました。
入間基地の取組みに関しては、新設された入間病院エリアが災害発生時における陸自災害派遣部隊の拠点としての役割を担うことなどが紹介されました。

講話の最後には、入間つばさ会が提供した東町門の看板について、写真付きで紹介され、感謝の意が示されました。思いがけない感謝の言葉に、会員一同、喜びと誇りを感じる場面となりました。
講話後、武藤入間つばさ会会長から杉山基地司令に丁重なお礼の言葉と会員からの大きな拍手が贈られました。
その後、参加者は2班に分かれて修武台記念館を見学。旧陸海軍の歴史的資料や航空自衛隊の発展を示す展示を通じて、説明者の丁寧な説明を受けながら、航空自衛隊の歩みと現在の任務への理解を深めました。

参加者からは「素晴らしい施設と展示だった」「歴史を振り返りながら、現代の防衛の重みを改めて感じた」「丁寧な説明により理解が一層深まった」との声が寄せられました。
今回の研修を通じて、会員は航空自衛隊を取り巻く防衛の現場に対する認識を新たにし、基地との交流の意義を再確認することができました。

末尾ながら、ご対応いただきました基地司令をはじめとする入間基地関係者に篤く御礼申し上げます。